きょうから始まる温CO知新プロジェクト

京の学生が伝える戦争の悲惨さ
空襲・特攻・集団自決 映像で体験談

京の学生たちが企画する平和の集いが15日午後1時から、京都市左京区のみやこめっせなどで初めて催される。京都や広島、沖縄などで戦争を体験した人たちを取材した映像を放映する。特攻隊員だった茶道裏千家家元の千玄室さんの講演もある。学生たちは「わたしたちが戦争体験者の肉声を伝える最後の世代」と意欲を燃やしている。

「きょうから始まる温CO知新~平和への架け橋」と題して催す。終戦記念日に戦争の悲惨さを次世代に伝えようと、京都の経営者らでつくる「経済人クラブ」代表世話人の畑本久仁江さん(55)が学生に呼び掛け、準備を進めてきた。

取材した相手は、空襲や特攻、集団自決を経験した人たちや家族など。京都市の西陣空襲や大阪大空襲、特攻隊の基地があった鹿児島県南九州市知覧町、沖縄などを訪れた。多くの児童が死亡した学童疎開船対馬丸の生存者からは、6日間漂流し、数滴しか出なかった自分の尿を飲んで生き延びた体験などを聞き取り、収録した。

取材班監督の同志社大3年の川恵美さん(21)は「命をかけるように全力で語りかけていただき、平和について考え直すことができた。家族の大切さを実感した」と話す。

15日は上映に続き、千さんが「終戦から65年、あらためて思う語り継がれるべきこと」と題して講演する。パネル討論もある。

催しに合わせて、正午には知恩院(東山区)、清浄華院(上京区)などで「平和の鐘」が突かれる。京都市役所(中京区)でも午後7時に2100基の灯籠に火をともし、平和を誓う。

実行委学生代表の同志社大3年伊藤信和さん(21)は「当時の若者の犠牲があり、今の自分たちがある。戦争体験者の想いや経験を次世代に伝えたい」と話している。参加無料。

きょうから始まる温CO知新プロジェクト

2010年8月14日

京の学生が伝える戦争の悲惨さ 空襲・特攻・集団自決 映像で体験談